そばかすのとのネタバレレビュー・内容・結末

蘇畑佳純に共感の嵐。自分も今のままでいいやって思わせてくれる自己肯定感の上がる作品だった。主人公の姿勢がブレなくて「これが私なの！」と自分で自分のことを認めてる姿に勇気をもらった。LGBTQで取り上げられがちな同性愛がテーマの作品だと2人が一緒になれたところで終わってもそのあと大変じゃない？みたいなのが結構あるけど、本作は素直に爽やかで前向きになれるラストだったのも良かった。
結婚結婚うるさい母と、男を好きになれないってことはレズだな！と決めつける妹にはイラッとしたけど、ゲイの八代や元AV女優の真帆とのやりとりにほっこり。特にキャンプで佳純と真帆が手を振り合うシーンがめちゃくちゃ好き。（『あのこは貴族』でも似た様なシーンあったね。）父は実は鬱って設定らしいけど、そっと寄り添ってくれる感じが心地良かった。
でも一番いいところを持っていったのは最後の最後に出てきた天藤（北村匠海）だった。佳純と同じく恋愛感情を持たない天藤の「自分と同じことを考えている人がどこかにいるって知って、それでいいやと思えた」って言葉、人生の真理かもしれん。
ワンシーンワンカットの会話劇なのが上手くハマってたし、キャストの演技もめちゃくちゃ良かった◎
佳純の作った新シンデレラ、どこかで全編見れたらいいな。