恋愛感情を持てないってだけで他人との距離感が上手く掴めない主人公。
全然楽しめない合コン、しきりに結婚を勧めてくる母、「真っ当」な人生を歩んでいる妹、なんか微妙な関係になってしまったラーメン屋の人。
いろんな人がいるよ。
恋愛感情を持てない人もいれば、ゲイもいるし、元AV女優だっているし、旦那に浮気される人もいる。
みんなそれぞれに悩みがあるのを見ていると、当たり前だけど性的嗜好が幸せと一対一になっているとは限らないことに気付かされる。
不幸はお互い様とかじゃなく、自分に正直に生きて、人とぶつかり合いながらも理解しようとすること。理解してもらおうとすること。
そうすれば自分に心地良い人間関係っていうのは自然に出来てくるものさ。
という前向きなメッセージを感じた。
この映画、三浦透子も好きだけど、前田敦子と伊藤万理華のキャラも良い。女性がド正論言ってるの小気味良いね。何度も笑っちゃった。
あと、映画の終わり方もものすごく好き。カメラが宙に投げ出されて爽やかなエンディングにつながるあの感じ。
エンディングの曲がイントロから素敵で、声も知らない人だったから調べてみたら、なんと三浦透子さん本人が歌ってるらしい。名前のとおり、透明感のある素晴らしい歌声だ。歌手としてもファンになりそう。
