Nishiumi

欲望の翼のNishiumiのレビュー・感想・評価

欲望の翼(1990年製作の映画)
3.8
裕福なホステスの養子に入り、何不自由なく育った男。
彼は人を愛することも、本当の愛も知らず、
女を取っ替え引っ替えしては傷付かせている。

心がドライな人間は、人を惑わせる甘い言葉も平気で使う。
彼自身人を振り回していることが分かっているものの、中身が空っぽで自暴自棄である。

そんな彼の友達と、
彼を好きな女、女と出会う男。
ドライな男の周りにも色んな関係があり、
惑星のように引き寄せられてはすれ違っていく。

作中には、沢山の人が登場するものの、殆ど名前がでてこない。
唯一名前が出てくる踊り子も、源氏名を使っており、本名がでてくるのは一度きりである。
名前のない匿名の人々。
今もどこかの町で出会っては別れを繰り返している。
Nishiumi

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