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ミート・ショップ・オブ・キラーズのYSKのレビュー・感想・評価

3.2
U-NEXTでレンタルし再生をクリック→颯爽と映し出される「ワイルドアイ・リリーシング」のロゴ→やったー!
最早愛着どころの騒ぎではありません、愛情すら感じております

ハリウッドへの道すがら車が故障し立ち往生した主人公が、修理を待つ間に滞在することになった町にはホテルがなく、紹介された肉屋の空き部屋を借りるかわりに店番の手伝いをすることになるも、ここは人肉を販売している精肉店だった…というお話

この肉屋はクソだ!肉ではなくクソを売っている!といった具合に罵詈雑言を浴びせてきた悪質クレーマーをうっかり殺してしまい、仕方がないから食肉にし売り出したところたちまち人気商品となり、これ幸いとばかりにそのへんをほっつき歩いている人々を片っ端から手にかけてミンチ製造機に放り込み、売れば売るほど評判が高まり、やがて町長からのお墨付きを得て町のお祭りのメインディッシュに指定されるまでになったサクセスストーリー!

のように見えますが、この殺して解体して売るという流れに主人公は一切関係がありません、ただただ仏頂面で店番をしていたり小さなレストランでコーヒーを飲んだりナンパされていい雰囲気になっているだけ…本当に主人公か?

たいした起承転結や紆余曲折もないくせに1時間50分も何をしているんだという気もしますが、懐かしさすら感じるカントリー感や町中を漂う能天気な緩さも相まってなんだか全てを許せそうな気すらしてきます
ひと言でいうと、好き
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