汚れてしまった私のような大人が、お子様ランチを食べることへの赦しを与えてくれる作品。
本作、ゆいちゃんとコメコメの母子のような関係性が実に微笑ましく、コメコメの成長に思わず涙腺が緩んでしまう。
本作は『お子様ランチ』が肝であり、色々な好きを詰め込んだ遊園地のようなそれを楽しむことが許されなくなってしまった大人に、キャラたちが「お子様ランチは大人も子供も食べていいものだ」と語りかけてくれる。「自分にはそれを食べる資格がない」というケットシー=我々大人が、純粋だった頃の自分に戻れる魔法のような作品だった。
ワンピースやドラゴンボールも目じゃないアクション描写も相変わらずで実に満足。各メンバーの技の使い方も面白く、子供たちだけでなく大人もしっかり楽しめるように作られているのが好ましい。
それぞれが妖精たちとアトラクションを楽しむ中、パートナーのいないあまねちゃんが不憫で涙を誘った。
おまけがまた良くて、先代たちの登場に子供たちが盛り上がっていたのが微笑ましかった。これは映画館ならではの楽しみだろう。なかなかにしっかりした作りの本編のデザート的な余韻で素晴らしかった。