ロマンポルノのラストイヤーで93分の小沼パーティ。命短かし恋せよ乙女→入れ歯を忘れる老人エピソードからパンティも飛んでいって三角関係数珠繋ぎエピソードが次々巡ってきて楽しー。滝川真子さんや金田明夫出てくるだけで映画がパッと華やぐ。ライトコメディで一貫してるんだけど、60分を回ったところで待ってましたのSMパート。中丸さんに麻生かおりに小川美那子に氏家修…ライティングもここからいきなり気合い入っていて最高。紫の縄でこちらも背筋が伸びる。ここから赤いライダースーツ着てスズキに乗った前川麻子登場。大トリ感が凄い。カーアクションに暴力そして氏家修（サーキットの狼）と近親相姦…。こってりした曲がかかって胸焼けでクラクラする。セーラー服で駆け出す前川からのニューイヤーズパーティ。稲川淳二にジミー原田デキシーランドジャズで蛍の光。はじまりの高原流美サンでの初日の出セックス。ありがとうー小沼監督😭感謝とともに満点つけさせてもらいます！脚本は荒井晴彦&斎藤博。これが最後の作品か〜〜って思ったけどまだ箱の中の女2もあるんだった小沼ン監督。

1988年製作公開。原作アルトウール・シュニッツラー。脚色岬直史(荒井晴彦と斉藤博の共同ペンネーム)。監督小沼勝。お正月に公開されたからだろうか女優が沢山出てきて華やかだ。同時上映作品は『いけにえ天使』だそうです。

19世紀末のウィーンでもなく、第1次大戦前のパリでもなく、ブラックマンデー後のシャボン玉のような東京が舞台。数字の始まりが一ならば、国の始まりは大和の国、島の始まりが淡路島、泥棒の始まりが石川の五右衛門なら、助平の始まりが日活ロマンポルノ…、そのロマンポルノ終焉の年。金、金、金、怪しげな紳士たちが少女たちを貪り食い、プライベートビデオ並みのロクでもない作品にお気に入りの女子たちを主演として招き入れあられもない姿態を写し出す。貧しさに負けた、いえ世間に負けた。今の世の中はこの時代と地続きだ。本作でもそんなあれやこれやの情事が散りばめられているけれど、感じたのは、この頃から日本女性の肢体が伸びやかになったことだろうか。

上田耕一と滝川真子の『また逢う日まで』のガラス越しのキスは荒井晴彦、斉藤博どちらの趣味だろうか。中丸新将の、ラーメンにいきなり胡椒をかけるな、は荒井晴彦だろうか。

ラピュタ阿佐ヶ谷　「ORGASM」的偏愛ロマンポルノ　にて

• #女がいて、男がいる。数奇な運命の中で巡り合い、ふれあう肉体。

1988年1月9日公開
高原流美が早すぎたFC2でした。
検索したらアクトレス1987年12月号に載っていた。毎月買っていたから記憶にある