Yuya

マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺のYuyaのレビュー・感想・評価

3.8
まず このクソ長い題名からして
観る者を選ぶ映画だろうし
よっぽど 文学や哲学 戯曲に
興味がなければ 観る価値もない作品

ピーターが自身のRSCで演出した
ヴァイスの舞台の映画化なんだけど
キャスティングも ほぼ踏襲してるし
映画化のメリットでもある 場面展開を
まったく行ってない事に むしろ安堵…

マラーがコルデーに刺殺された史実を
サド侯爵が 自身が入院してる精神病棟で
患者を演者にして 上演する劇中劇
この思想の対立を ナポレオン賛歌などで
茶化して 否定も肯定もないままに
イデオロギーそのものの価値を問うような
荒唐無稽なまでに 実験的要素が強い

まぁ でも個人主義も全体主義にしたって
社会や個人の状況において 確固たる正論
なんて 期待や支持するほうがイカれてんのさ

コルデー役のグレンダ・ジャクソンって
のちに労働党でブレア政権の閣僚になったよな
ブリットポップ末期の英国の情勢において
なんだかんだ 目立ってよね さすが女優!

What's the point of revolution
without general..."Copulation" !!
Yuya

Yuya