マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺の作品情報・感想・評価

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マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺1967年製作の映画)

THE PERSECUTION AND ASSASSINATION OF JEAN-PAUL MARAT AS PERFORMED BY THE INMATES OF THE ASYLUM OF CHARENTON UNDER THE DIRECTION OF THE MARQUIS DE SADE

製作国:

上映時間:119分

3.7

「マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺」に投稿された感想・評価

atsuman

atsumanの感想・評価

2.6
精神病院のお遊戯会。
最後のカオスは良かったけど、ちょっとよくわかんない。
TS

TSの感想・評価

2.8
短文感想 64点
『博士の異常な愛情』並、いやそれ以上に長いタイトルの今作。タイトル以上の何者でもなく、18世紀末のマラーの暗殺を精神病棟にいる人たちに劇で再現させるというもの。そこにはサディストの語源にもなった人物、マルキ・ド・サドが指示をしていたのだが。。とにかくそのシーンを淡々と何度も行うためやや退屈であるし冗長的。ただ、溜まりに溜まった病人たちが最後に狂い出すラスト5分が凄まじい。ここのために二時間病人たちとともに観客も耐えてきたといっても過言ではないでしょう。タイトルがあまりにも長いので、購入したブルーレイには単に『マラー/サド』と表記されていた。何やら高尚なものを見た気はしましたが、あまり良さはわかりませんでした。残念。
先日鑑賞の『ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男』並みのまんまタイトル

マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺

なのです。

フレデリック・ワイズマン『チチカット・フォーリーズ』と同年公開というのも、何か縁を感じますね。
あちらはノンフィクションだけれど。

舞台の雰囲気、衣装、ミュージカルパート、カメラワーク、そして役者たち…そのどれもが個性的でピリピリしてた!



1808年7月13日。

シャラントン精神病院にて、貴族たちを招いた、入院患者による歌劇上演が行われる。

内容は、1793年7月13日に殺された革命指導者ジャン=ポール・マラーの物語。
犯人は穏健派のシャルロット・コルデー。

そこへマルキ・ド・サドが侵入し、マラーと生と死に関する対話を繰り広げる。

しかし、患者たちが暴走したり、所長が貴族批判シーンにキレたりして、しばしば舞台は中断されてしまい……



レ・ミゼラブル in 精神病院

上演場所は大浴場。
貴族たちは鉄格子のあちら側で観劇。

患者でもあるサドや所長、所員は内側にいて、患者の暴走を止めたり作品の手助けをしたりする。

拘束具や手錠のままの上演は、登場からまず迫力あり!
患者の病も上手く活かしたキャスティングも良い。

一番面白いのは、マラーとサドのやり取りだなぁ♪

全体主義なマラーと個人主義のサド。
そんな2人が、革命とは、自由とは、何が正しくて何が間違っているのかを語り合う!

が、それもやり過ぎ!とナポレオンを模した所長に止められたり、操られやすい民衆たちが暴走したりして、結構気が散りますw

二度目にようやく会話が頭に入ってきました!

Blu-rayが発売されたので、レミゼ好きな方精神病院系好きな方は、これを機に是非ご覧下さい☆
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.5
‪「マラー/サド」‬

ATGが配給した外国映画で未だに未見だったP .ブルック監督の「マラー/サド─マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺」とかなり長いタイトルを持つ本作が遂に紀伊國屋から初円盤化され届く。これから初見する。楽しみだ…!!

‪冒頭、シャラントン精神病院。

舞台は1808年のフランス。白装束に身を包む患者達。歌い踊り始める。看護婦の監視、鉄格子越しに劇の上演が始まる。今、内と外で民衆と道化達の歌によって劇中劇が展開される…

本作はP.ブルックが1967年に映画化したP.ヴァイスの戯曲。

特徴として長いタイトルを持つ作品で"マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺"とこれが本来の題名だ。

まず、ATG配給の本作は漸く円盤化され初見したが凄い緊張感と迫力に満ちた映画だ。

ブルックと言えば蠅の王やリア王などで知られる監督だが、数年前に角川から発売したスワンの恋や雨のしのび逢いも好きで持っているのだが、遂に手元に置けて幸せである。

さて、物語はフランス革命を指導した過激な急進派ジャン=ポール・マラーが穏健派のヒロインに浴槽で刺殺された一連の出来事を入院中のサド公爵が周りの患者を使って上演すると言う話なのだが、これが異様で凄じいんだわ。

まず、観客をほったらかしにして劇を中断させるわ、それによって我々は混乱するわ、不意に鉄格子の内側から外へとカメラが流れ始めたり、役者の素晴らしい芝居が濃密な映像体験に変貌している点など凄い。

取り敢えず、本作を観たら「クイルズ」も鑑賞するのをお勧めする。

いや〜英国が誇るだけある演出家だと改めて思わされた。

こんな革命的な歌劇を見たことが無かった。てか、G. ジャクソンが出演していたのに驚く。彼女は確か2度オスカーに輝いていたはず…彼女がマラーを殺すシャルロット役とは中々だ。
すげ〜芝居を見せていた。
生々しく、何もかもを解放しきった姿は圧巻。

にしてもやっぱり御フランスですよ…何がって?そりゃ冒頭から凄い台詞が流れる。この浴室と言う空間を舞台に“教育と芸術“を通しての治療が効果的と考えていると…この感覚がフランスらしいよな。

色情狂や過激な思想、革命の協力者、田舎出の娘、上流階級、元聖職者…凡ゆるタイプが入り混じるカオス的な2時間体験が出来る。

あの喧騒なラストは一度見たら忘れられない…。

シャラントン、シャラントン。ナポレオン、ナポレオン。静粛に…の下り、凄絶。

本作はATG配給で当時、上映されていたがそこから今日まで1度たりとも円盤化されていなかった為、ほとんどの人が目にしていないと思うが、漸く観れて安堵している。原作戯曲のP.ヴァイスの世界観を翻訳した人も、台本にした人も凄い力量だ。

後、衣装が素晴らしいのと、案内人役のM.ウィリアムズのクローズアップの迫力は印象的だった。‪

余談だが精神治療の一環として実際に患者に演劇をさせていたらしい…本作は映像と台詞を楽しむ作風だと思う。‬

菩薩

菩薩の感想・評価

3.5
岡村靖幸「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」及びB'zの「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」、なんならラ・モンテ・ヤング「高圧送電線の降圧用変電器が見る第2の夢」以上に「なげぇよ…」で済ましたくなるタイトルであり、現在のラノベのタイトル長過ぎる問題の源流としてもある意味で君臨している作品であるが(知らんけど)、内容的にはオリヴェイラ『神曲』やらシュヴァンクマイエル『ルナシー』、フィリップ・ド・ブロカ『まぼろしの市街戦』とともに「精神病院を舞台になんかドタバタやっとるわい」シリーズとして挙げられるタイプの作品。まぁこちらはほぼ演劇であるし、そもそもタイトルの時点でネタバレと言うか何が行われるかがご丁寧に説明されているわけだが、フランス革命以降の社会の混乱をマラー、サドのフィルターを通しながら入院患者(役の俳優達)に演じさせる試み。何が一番怖いってロベール=フランソワ・ダミアンの処刑風景を淡々と語るとこだったりするけど、111分間ギリギリの均衡を保った彼等が最後爆発するあれこそが「革命」なのではないかと思う。基本何言ってるか分からないが、歴史のお勉強にもなるしいんでないの、知らんけど。Blu-ray買ったけどDVDで良かったなこりゃ。
Naoya

Naoyaの感想・評価

2.6
サド伯爵が収監されている精神病院では、治療の一環として患者たちによる舞台劇が上演されていた。ドラマ作。展開が二転三転しており、単純な演劇での展開だけではなく、演じるのが精神病患者だからこその物語の波の緩急、そして思い通りに行かない様があり、全編にわたって独特さ、そして狂気さが出てます。1人として同じ狂気がなく、様々な不気味さ、個性がこの劇によって混ぜられていく様は娯楽もあり力強さもあるが、同時に得体の知れなさも上昇しており、終盤のある展開は秀逸でまさに狂喜乱舞。舞台劇を観る観客側は鉄格子で分けられており、カメラワークも見どころ。
kakaka

kakakaの感想・評価

3.9
カナザワ映画祭in高田世界館。
マルキド・サドが収監されている精神病院で患者達の治療の一貫として、彼が演出し、患者と医師、看護師逹が舞台を演じるという、そそるプロット。
演目はフランス革命の指導者ジャン・ポール・マラーの暗殺。
映画ながら、舞台劇なので場面は固定されるので、映画の自由な足は封じられる訳だが、カット割やカメラワーク、劇的な構図でシーンを切り取り、物語に抑揚をつけている。
映画、な訳だが、本当に優れた舞台を見ているよう。精神病院ということで演者と観者を牢獄を思わせる枠で仕切る等、舞台装置も良いし、断頭台による断頭シーンでは、竹ぼうきみたいに木組を引きずり、木組を地面に打ち付け、音で表現する妙や、鞭打ちシーンでは、女性の長髪を鞭に見立てて振り下ろす耽美さ、さらに入浴シーンはくぼみにドライアイスの白煙を溜めて表現するセンス!!
これどう考えても舞台としても一級品でしょう!
史実を演じようとしつつも、劇中にマルキド・サド自身が物語を改編するという可笑しみ、演者である患者が役として狂い暴れているのか、それとも発作なのかというメタ構造も面白い。
革命前後の狂乱は、今も昔も誰が正常なのかはその後の歴史のみぞ知る。
osaka

osakaの感想・評価

4.2
ずっとずうっと我慢に我慢を重ねて、最後に爆発する演者たち。このラスト5分を見るために2時間我慢しました。
そしてそれを見る観客。二者を隔てる檻。
最後のカットはどちら側から見たカットなのかわからない。

また、高橋洋さんがトークショーで仰っていたが、これを恐らく舞台で見ていたら全く印象が異なっていただろう。映画という見世物の特性が浮き彫りになった作品でした。
カナザワ映画祭2019「萬國癲狂博覽會」 in 新潟上越高田世界館
11本目
寂々兵

寂々兵の感想・評価

3.9
多分理解できないだろうなあと思って期待せずに観たら意外と面白くて驚いた。オリヴェイラの『神曲』なんかと同じく精神病院の患者が舞台を演じる劇中劇だが、衒学的なあちらに比べると随分キャッチーで、常にテンションの高い狂ったミュージカル。無論台詞の殆どは意味不明だがそれは瑣末な問題。しかしヘラヘラと笑ってもいられず、終盤に向かうにつれて演技/リアルの境界が失われていく恐怖もある。月並みだがロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの演技力がヤバい。ラストのごった煮を見て、イグレシアはもしやこういうのを撮りたいんじゃないかと思った。
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