Carly

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのCarlyのレビュー・感想・評価

4.0
いわゆるMe too運動の先駆けとなったNYタイムズの報道。その追求がどのようなものであったか、差し迫る緊迫感と臨場感が伝わってくる。
被害者たちの声を拾い上げていく二人の女性がどこまでもかっこいい。けどそんな二人も家に帰れば妻であり母であり、自身の生活に思い悩むこともある。とても人間味に溢れていて、だからこそのリアリティを感じた。ストーリーにおける真実と脚色が分からないけれど、有名人としてグヴィネスがかなり持ち上げられて描かれているのはちょっと疑問。てもブラピが制作に関わってるのから頷けなくもないのだけれど。
権力を持った男の、言い訳にもならない言い分が馬鹿馬鹿しくて、くだらなくて、あまりに下品。恫喝するシーンもあるが、二人の側に立つ上司が毅然とした態度で切り捨てていくのが見ていて清々しい気持ちにさせてくれる。
さて、本作品がなぜアカデミーから総スカンを食らっているのか。そういうところだぞハリウッドと思うのだけどもねぇ…
Carly

Carly