みどり

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのみどりのレビュー・感想・評価

4.0

アメリカの映画界を代表する大物プロデューサー、ハーヴェイワインスタイン氏による悪質な性的暴行やセクハラ
これがのちに性犯罪告発運動、#MeToo運動を爆発させた

真実を追い求めるため、奮闘するジャーナリスト
そして心に傷を負い、真実に蓋をしてしまった被害者たちを捉える様子はドキュメンタリーのような緊張感があった

かつて本当のことを話した女性は相手にもされず、社会的に居場所がなくなるほど追い詰められ、普通に生活することもままならなくなってしまう


ひとりが声を上げることは誰かの背中を押すことにつながるけれど
実名で公表することのリスクの高さは言わずもがな
さらに大物だということが災いして
嘘つきだとか勘違いだとうまく言いくるめられ、セカンドレイプの恐れもある。


ジャーナリストたちがこの問題に向き合い続けていく様子はすごいけれど
なにより2人とも小さな子供がいるのに
子育てをしながら仕事に向き合っていることが同性目線としてとてもすごい。
キャリーマリガンとゾーイカザン演じるふたりが女性だということも、自分達の子供の未来を重ねての行動にも思えた

声を上げてくれた行動が今に繋がっているということを改めて感じずにはいられない
みどり

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