構成が非常に巧く、実際の映像がなくとも事件の悲惨さ、キツさが浮かび上がってくる。このタイミングでこのテーマの映画が作られる事が一つ大きな指針だと思うし、構造上の膿を自分たちが出さないといけないということに気づくことは非常に大きい。映画としてというより映像として残すことに大きな意義がある作品だと思う。
キャリーマリガンの演技には冒頭から引き込まれた。構成上もかなり引き込まれる。映画的な面白さとしてはやや間延びの印象は否めないのと、穿った見方でおそらく隠してることとか話にしてないことや、美談に書き換えてるとこはあるんだろうなぁというのを思ってしまった。
全体として非常にリアリティを感じる作りになっていてドキュメンタリーを観ているような気持ちになった。当人たちに危険が及び出すところや、二人が危険に近付いてしまうところは流石にフィクション感は否めなかったけどもそこも全体の機微として必要だったかなとは思う。
キャスト4.2
ストーリー3.9
プロット3.7
バイブス3.6
映像3.7
音楽3.5
全体3.8