盲目の鍼医師が目撃したある出来事と王の覇権争いが交差する緊迫感のあるドラマサスペンス。手に汗握る展開の連続とテンポの良さが小気味よくてめちゃくちゃ面白かった。時代設定とその中での医者という職業、王室という特殊性、時代性の表現がめちゃくちゃ上手くて完全にその世界観が出来上がってた。
序盤は主人公が弟の病気を治すために王室で鍼師として働く賢明さを描くサクセスストーリー。中盤からバーフバリのような歴史サスペンスのテイストになっていく。お互いの思惑が入れ違う中で怪奇の死とその現場にいた主人公である盲目の鍼師、そして彼の選んだ選択が流れを作っていく。
観ている側も盲目の鍼師、弟が病気という前提条件の色眼鏡で見てしまう作りになっている中で登場人物の幅が途中から広がり、展開というか設定にも広がりが出てくるので最後まで楽しめた。
役者たちの演技が凄かった。迫真さというか変にわざとらしくなくてそれでいて感情移入されていてめちゃめちゃ世界観に合っていた。
キャスト★4.1
ストーリー★3.9
プロット★3.8
バイブス★3.7
映像★4.1
音楽★3.8
演出★4.1
全体★4.1
