映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインによる性的暴行を告発した2人の女性記者による回顧録を基に映画化した社会派ドラマ。
途中で挟まれる、ハーベイ・ワインスタインによる悪行をそれを再現するのではなく、証言と動かない画像だけで表現しているところが逆にその犯罪の悪質さを強調している。ぞっとする。
被害者たちは今は、家族に囲まれている。心の痛みは絶対に消えない。一瞬で、その人の精神を人生を破壊する。
二人の新聞記者、ミーガン(キャリー・マリガン)とジョディ(ゾーイ・カザン)は子供もいる普通の家庭の人。
何度も家庭の描写が出てくる。彼女たちの原動力は、真実を追い求めること、被害者を救済し加害者を糾弾すること、男優位社会のシステムに疑問を投じること、そしてなんといっても、子供たちに正しい社会をバトンタッチすること。
今の日本の大手マスコミにはそのすべてが欠けている。