RYUYA

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのRYUYAのレビュー・感想・評価

3.5
MeToo運動の着火点を実直に描いた精悍な作品。ここ最近のキャリーマリガン、映画で戦いまくってて素敵すぎます。直で映画業界の話を、ドキュメンタリーじゃなく劇映画でやるということに意味があって、それがすごく勇敢だったし、ちゃんとゾッとした。今年日本を騒然とさせたあのクソジジイ。あれはもしかしたらドキュメンタリーにはなるかもしれないが、役者が演じる“劇映画”を作る人が現れない限り、根もとは腐りっぱなしだと思う。思うに、もう言っちゃうが「ジャニーという言葉を全て消す」という意味って、今後そういう実録モノの制作すらも封じにかかってるってことなんじゃないかと...。だとしたら最悪で、ネトフリで6エピソードくらいのシリーズで自国じゃなく海外から見たジャニー事件をBBC的に作られちゃうのが一番最悪。喧嘩して殴ったのは俺なのに、お母さんが真っ先に謝るのはダメでしょ。まず自分で、自分の国で謝るべき。

この作品を見たのはたまたま騒動の直前で、それから感想を呆けて、時間が経っちゃった今だから、こんなこと言ってます...。映画と告発って、相互しあってすごいパワーになると思うし、この作品は実際、そうなってた。時間がかかるのはしょうがないけど、日本ももっとこういう映画が増えていいと思う。バカばっかやってないでさ...。
RYUYA

RYUYA