RYUYAさんの映画レビュー・感想・評価

RYUYA

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楽園の夜(2019年製作の映画)

4.0

全部観たことあるシーンなのに、ものの見事に全部魅了された。お品書きは、「王道の極道ノワールに、凄腕拳銃使いのヒロインを添えて...」という感じ。『新世界』のエレベーターの殺陣もそうだけど、この監督、す>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

ジョージフロイド事件から1年も経たずしてこの短編。アメリカのスピード感えぐいな。ループものが社会問題に結実する映画なんて初めて観たんだけど、これ、サラッと革命してね?
30分尺の正解、出たかもな...
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

4.0

「そして、父にならない」

テンポの外し方が尖ってた。
それが、多くの観客には「テンポが悪い」と勘違いされる事も分かってて、あえてこだわりを優先させた監督は、カッコいいと思う(全部推測だけど)。撮影は
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街の上で(2019年製作の映画)

4.5

知ったかぶりの、古着クセェ若い男女しか観に行かなそうな面構えした映画のクセに、その中身は緻密な極上悲喜劇。びっくりした。大ヒットしてほしい、この映画。バカ面白かった。カメラを動かさなくてもここまで見れ>>続きを読む

乱れる(1964年製作の映画)

4.5

所作と空間のサスペンス。
退屈なやり取りが微塵もない。
似たようなレビューを『マリッジストーリー』で書いた覚えがあるんだけど、バームバックもしかしてコレ参考にしてんのかな?

「顔」で終わる映画はたく
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アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.5

犯罪に憧れるアホ3人の大失敗強盗劇。
これにてウェス・アンダーソン作品、制覇。
デビュー作にして、すでにギャンギャン自分色。
最初から最後まで、ずっとオーウェン・ウィルソンの髪型に笑ってた。なんだあの
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モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

3.5

日本がいまだにイケメン至上主義のキラキラ映画作ってる裏で、アメリカのエンタメはコレ。参っちゃうぜ。お母さん役やってる女優さんが監督ってのが素晴らしい。そういえば、『ブックスマート』も女優監督だったな。>>続きを読む

そして俺は、ここにいない。(2019年製作の映画)

4.0

ギャングに追われ、仲間を残しメキシコからNYに高飛びした17歳の孤独。

言葉が通じないストレスや、流行りの音楽がクソに思えて仕方ない苛立ちや、都会人の一過性の手助けなど、絶妙にリアルでイヤ〜なシーン
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きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.0

むっちゃ感動したけど、後味はクソ。
無理矢理なハッピーエンドって、もうバッドエンドだよね。美味いラーメンのスープ啜ったら丼の底に虫死んでた感じ。

無法松の一生(1958年製作の映画)

4.0

ひたすら人の為だけに行きた、ぶっきらぼう男の生涯。三船の映画は、男塾より男塾。この映画観ながら、日本酒四合瓶開けた。つまりいい映画だ。遠くの花火で顔が茜色に染まる高峰秀子の美しさたるや...うぅ、もう>>続きを読む

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.0

「村ぐるみの殺戮ホームアローン」とでも言おうか、とにかく映画好きには堪らない、こだわりの詰まったジャンルレスな怪作だった。だってファーストカット、宇宙だからね。入る劇場間違えたかと思ったわ。

「ねぇ
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.5

ド肝どころか、臓器全部抜かれた。
映画が言い放つ「夢を諦めるな」史上、最も説得力のある「夢を諦めるな」に震えた。
致命傷を負った競技者が、死と隣り合わせのその世界に酔狂し、どうにかカムバックしようと葛
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

普段なら間違いなくイラつくであろう、隣席のおっさんからの加齢臭のそよ風が、奇跡的にこの映画の“匂い”とマッチングして、4DXさながらの特別な映画体験になった。もっと言うと、両サイドからだったかんな。8>>続きを読む

生きちゃった(2020年製作の映画)

2.5

「三日で脚本を書いた映画」と聞いて、観て、あぁ、三日で書いた脚本だなぁと思った。
「いいポスターだなぁ」と思って、観て、あぁ、良いとこ、このシーンしか無かったなぁと項垂れた。
面白くなかったなぁー。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

空前絶後の、超絶怒涛の大傑作だった。
ラストに流れる宇多田ヒカルの曲が、俺はゲンドウのユイに対する慕情に聴こえて仕方がなくて、切ない。いるよね、忘れられない人。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

もう今年は映画観なくていいかも。
というか、10年観なくていいかも。
今、地球上でいちばんすばらしい映画かも。

リングサイド・ストーリー(2017年製作の映画)

2.5

サガミオリジナルくらい薄い映画でびっくり。これじゃ破れちゃうよ。

物語の3/4までだらだらやったとこで、急にボクシング映画が始まるという、ヒドい脚本。カメラワークも貧乏くささが目立つ。学生が撮ったみ
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.0

もしこの映画に応援上映があったら、「早く逃げろ!」や「断れ!」とか「ふざけんな!」やら「あぁもう!」みたいな罵声や野次しか飛ばないんだろうな...という、まったく、やるせない気持ちになる、「ほれ見たこ>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.0

これが本当のリアル鬼ごっこ。
両親の離婚で家を出た一文無しの17歳が、ピンと閃いて小切手偽装に手を出し始め、やがて自らもパイロット、医師、弁護士に偽装し華麗に周囲を欺き、世界的詐欺師となっていく過程と
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.5

「無人島に持っていくなら何?」という質問に、僕はいつも「マヨネーズ」と答えていたが、これからは『キャスト・アウェイ』と答えることにしよう。その場合、たぶん死ぬけど。

世界中を飛び回るフェデックス勤務
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カプリコン・1(1977年製作の映画)

4.0

その緊張感のある打ち上げ場や管制室の描写から、人類初の火星有人飛行を描いたSF映画が始まる...胸を躍らせたオープニングから一転、3人の宇宙飛行士はロケットから降ろされ、ジェット機に乗せられ、やって来>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

屁こきながらYouTube見てたら爆問の太田さんと三谷さんが激論してる動画出てきて、太田さんが「あんたの映画はアメリカンナイズされすぎ。黄金期のコメディをそのまま輸入してきて、元を知らないアホな客を騙>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.5

買い出しでよく通りかかって目にしていた二丁目のゲイバー"EAGLE TOKYO"の内部構造を知れたのが超個人的にお得だった。

内容に関しては、そういう線引きしたら役者さんに失礼かもしれないけど、成田
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アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

4.0

主人公に絶対に言わせてはいけないセリフを言わす日本映画、本当に久々に観た。最後の最後、あの一言でこの映画はとんでもなく輝いた気がする。

ABEMA仮登録してでも、観る価値のある小さな小さな超大作です
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アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

4.5

なんだろうね、森山未來って。
あの佇まい。日本の役者っぽくない異次元さというか。マジ孤高。顔トムヨーク。

ABEMAにて駆け抜けました。
結果から言うと、前篇の方がアツかった。

正直前篇では、主人
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ばるぼら(2019年製作の映画)

3.5

漫画は好きで実家にめちゃくちゃ置いてあるけど、『ばるぼら』は一緒に上京してきた。たまに読みたくなる中毒性があって、手塚治虫の漫画で一番のお気に入りだから。

東京の道端で潰れている、フーテン女の"ばる
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インターンシップ(2013年製作の映画)

3.5

ヴィンス・ヴォーンってコメディ俳優だったんすね。
俺ちゃんと意識したの『デンジャラス・プリズン』だったから、そんでその映画で人の頭踏みつぶしてグシャグシャにしたりしてたから、なんかもう怖いイメージしか
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ウェルカム トゥ コリンウッド(2002年製作の映画)

3.0

「前代未聞の犯罪計画」と謳ってるが、いや、普通にある感じのヤツで、キャストが面白くて豪華なだけの地域密着型金塊強奪ムービー。でも、この兄弟監督がのちに映画史上最も豪華なキャストで時を超えチームプレイで>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

『猿の惑星』を初めて観た時、「これ、その年の助演男優賞"猿"だろ!」とか思ったことあるんだけど、数年ぶりに同じ感覚...。

「助演男優賞、"PCの画面上を動く矢印のあのヤツ"だろ!」

そう、PCの
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.0

これ、すばらしいです。
芝居から演出から音楽、編集まで、ほんと、繊細な毛糸を編んでるみたいな丁寧さ。映画は野球みたいに攻守交代の芝居を反芻して見せてく芸術だと思ってたけど、この映画は登場人物全員が受け
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.0

ウェスくん史上最も脚本がしっかりしているで賞な映画だった。「頭脳明晰だけど部活を19個も掛け持ちしてるから落第しまくってる天才バカ」という突飛な主人公なのに、ちゃんと壁にぶち当たって、ちゃんと人間的成>>続きを読む

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.0

時速8キロの芝刈り機で東京大阪間くらいの距離を旅して、絶縁状態の兄に会いに行くおじいさん"ストレイト"の話。出会い、焚き火、故障、雨嵐。これぞストレートなロードムービー。リンチが最もリンチしてない映画>>続きを読む

マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

4.5

映画とは、こうゆうことかもしれない、と思わされた最小単位の大傑作。ここまで人が成長しない映画も珍しい。それぞれが、それぞれの自我を見せ合い、ぶつけ合い、音楽で愛し合う。チャドウィックの事もあるから、泣>>続きを読む

Mank マンク(2020年製作の映画)

4.0

酔っ払いの脚本家、権力に立ち向かう。
つまりはそうゆう映画なんだけど、まず『市民ケーン』を観てないと話にならないし、当時の政治もしらなきゃ駄目だし、テンポもバカ速いし、40代くらいの役者は全員見分けつ
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そこにいた男(2020年製作の映画)

4.0

クズ男にハマっておかしくなった女の話。

だけど、こうゆう映画を、どこか見下しながら観ている人にはなりたくないなぁ。画面は真っ直ぐ目の前にあるんだから、物理的にも見下せないし...。新宿で働いてるから
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罪の声(2020年製作の映画)

3.5

高倉健と誰々がダブル主演の、撮影所時代の黄金期映画みたいだった。何が言いたいかというと、"大部屋俳優"と呼ばれるいわゆるインディーズ役者が脂汗と血反吐を吐いて映画を支えていた、あの熱き時代の映画魂みた>>続きを読む

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