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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらないのhideologyのレビュー・感想・評価

4.0
メジャー邦画作品の出演者て大体いつも普段テレビで目にするお馴染みな方ばかり。だからそんな顔ぶれ集めて映画作ってもなんかみんなで学芸会でもやってるみたい。その芸能人の個性が消せなくて全く感情もストーリーも入ってこないんだよね。

その点こういうまだ世間的には露出の少ない役者が演じる邦画ってのはいい。役者一人一人がその役柄のままに存在していてストーリーとその感情にすっと入り込めるし。

マキタスポーツはその中で唯一のメジャーな存在ではあるが、本人そのままの役柄のハマり具合に巧く映画に馴染んで違和感無し。いいよね。

そんなこの映画はついつい声を出して笑ってしまうシーンやらホロっとさせられる場面やら。悲喜喜喜喜交々と言ったところか。

上映後に登壇があり監督と脚本家の製作裏話を聴く事が出来た。彼らの上司との日々のやり取りを元ネタに出来たのがこの映画なんだと。

和気藹々と話す彼らの職場の、日々の業務や生活の中にあるほっこり感がそのまま映画の中に宿っているように感じた。

きっとあと20年30年して定年後に見ると懐かしい風景になるんだろなー。これは2022年の日本の職場環境文化記録としても後世に残したい1本かな。
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