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透明人間と蠅男のjunのレビュー・感想・評価

透明人間と蠅男(1957年製作の映画)
3.5
1949年の「透明人間現わる」に続く大映では2本目の透明人間もの。57年の作品でこの間54年には東宝で「透明人間」が作られている。この後大映では70年に時代劇の透明人間もの「透明剣士」が製作される。蝿男というとアメリカ映画の「蝿男の恐怖」が思い浮かぶが本作のほうが1年ほど早い。荒唐無稽なストーリーでけっこう面白かった。本作の蝿男は見た目が蝿になるわけではなく日本軍の作った薬品を使い人間の姿のまま体が蝿くらいに小さくなり飛べるようになる。小さくなるだけでなぜ飛べるようになるのか、また見た目は人間のままなのになぜ蝿のように羽音がブンブン鳴るのか全く謎。正義の味方、透明人間も中途半端に透明になって生首状態になったり、次々と不可視光線を浴びて透明人間が増えていくのが面白い。ドラマ「クロサギ」でも使われた、地下鉄丸ノ内線小石川車両基地下の風景も怪しいムードたっぷりでよかった。
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