友人の娘(当時2歳)が好きなように紙に線を描いて、「ありのまま!」と言っていたことを感想を書いている今思い出した。
この作品に映し出されているのはまさにありのままの自然・人間の営みだ。
もちろん高性能な機材を使い、考え抜かれ計算され尽くして撮影をしている。
けれどここに映し出される映像には自然と人間への畏敬の念しか湧いてこない。
満点の星空や雪に覆われた山、海原での漁や焚き火を囲んだダンス、苔むした地蔵、全てが美しい。
祭りというものに込めた人間の自然への感謝も改めて理解できた気がする。
タイムラプスや陶酔感のある音楽と共にいつの間にか映像の一部になるような体験だった。