地球外生命体

宮松と山下の地球外生命体のレビュー・感想・評価

宮松と山下(2022年製作の映画)
3.8
教育番組「ピタゴラスイッチ」などで知られるクリエイティブディレクターの佐藤雅彦、NHKでドラマ演出に携わってきた関友太郎、「百花」の共同脚本を務めた平瀬謙太朗の3人からなる監督集団【5月】の長編デビュー作。

エキストラ俳優の宮松は、時代劇で弓に射られたり、大勢のヤクザの1人として路上で撃たれたり、ヒットマンの凶弾に倒れたりと、名もなき殺され役を演じてばかりいる。慎ましく静かな日々を送る宮松だったが、実は彼は過去の記憶をすべて失っていた。自分について何も思い出せないまま、毎日数ページだけ渡される「主人公ではない人生」を演じ続ける彼のもとに、ある日男が訪ねてきて……。

【監督・脚本・編集:監督集団「5月」】
「手法がテーマを担う」という言葉を標榜し、新しい表現の開拓を目指す映画・映像の監督集団。
2012年 東京藝術大学大学院 佐藤雅彦研究室から生まれた映画制作プロジェクト「c-project」として活動を開始。 初作品となる短編映画『八芳園』(14)がカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門から正式招待。 続く短編映画『どちらを』(18/主演・黒木華)にて、再びカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門から正式招待。 20年、監督集団「5月」発足。その後、短編映画『散髪』(21/主演・市川実日子)がクレルモン・フェラン短編映画祭から正式招待。 初の長編映画である本作『宮松と山下』(主演・香川照之)がサンセバスチャン国際映画祭New Directors部門に正式招待された。
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