地球外生命体

アンデス、ふたりぼっちの地球外生命体のレビュー・感想・評価

アンデス、ふたりぼっち(2017年製作の映画)
3.2
南米ペルーのアンデス山脈を舞台に、社会から隔絶された高地にふたりきりで暮らす老夫婦の姿を描いた人間ドラマ。2018年のアカデミー賞外国語映画賞のペルー代表作品に選ばれた。

原題の『WIÑAYPACHA』は、アイマラ語で「永遠」を意味し、時間の経過と終わることのなく何度も戻ってくる循環を表現している。

ペルー映画史上初の全編アイマラ語による長編作品として注目を集め、ペルー本国で大ヒットを記録。監督のオスカル・カタコラは第2作撮影中の2021年11月に34歳の若さで他界し、本作が長編初作品にして遺作となった。夫ウィルカを演じたのは、カタコラ監督の祖父ビセンテ・カタコラ。

アンデス山脈の標高5000メートルを越える地で、都会に出た息子の帰りを待ちながら暮らす老夫婦パクシとウィルカ。アイマラ文化の伝統的な生活を送る彼らは、コカの葉を噛み、母なる大地のパチャママに日々の糧を祈る。そんなある日、飼っていた羊が狐に襲われ、さらにマッチを買いに行ったウィルカが道中で倒れてしまう。

★2017年リマ・ラテンアメリカ映画祭
Ministry of Culture Award
★2018年グアダラハラ国際映画祭
撮影賞
初作品賞
FEISAL Award【Best Director Under 35】
★2018年Montreal First Peoples Festival
ドキュメンタリー作品賞
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