前作ホラー「X」でリア充ポルノ撮影隊を地獄に落ち入れた、農家の老女が若かりし頃の前日譚。
時は1918年、スペイン風邪が、コロナ禍のように、世界的な流行を見せる中、厳格な農家に育った若きパール(ミア・ゴス)は単調な生活から逃れるために、映画スターを目指す。
簡単に言うと、ミア・ゴス演じるパールが闇落ちするまでの話。
とにかく、怖いというより、ミア・ゴスの演技が凄すぎる。
笑うミア・ゴス
恋するミア・ゴス
悲しむミア・ゴス
怒るミア・ゴス
叫ぶミア・ゴス
踊るミア・ゴス
殺すミア・ゴス
……ホラーというよりも、これは
「ミア・ゴス七変化」
を楽しむ作品と断言したい。名前、もう
「ミス・ゴア」
でいいんじゃないか。
ミア・ゴスが圧倒的すぎて、
「もはや全部の役を、ミア・ゴスがやればいいんじゃない?」
とまで思ってしまった(ワニ以外)。
そういえば、前作で印象的だったワニや納屋、クワといった小道具もきっちり登場してくれるの、嬉しかった。
特にミア・ゴス、後半の長台詞と、エンドロールの顔芸は今年イチのインパクト。
ドイツばばあのシーン削って、ミア・ゴスの顔芸を三倍くらいにしたディレクターズカットの公開を検討してもいいんではないだろうか。
これほどまでにミア・ゴス祭りな本作なれど、最後に、
「俺が出演できるなら、どの、ミア・ゴスの相手役を選ぶか」
ベスト3を書いて、今回の感想を終わりにしたい。まずは3位から。
3位.映画技師の兄ちゃん
映画館に来たミア・ゴスをナンパする映画技師。羨ましい側面は多々あれど、行動がリア充すぎて俺だったら「オーバーオール着たミア・ゴスかわええなぁー」と遠くで見つめるだけで終わりそうで、この役には適さないということで泣く泣く3位
2位.ミア・ゴスの父ちゃん
ほぼ車椅子で植物人間状態なので俺でも出来そう。しかも、ミア・ゴスに体を洗ってもらったり囁いてもらったりされる役得感で2位にランクイン。ほぼ何もしないので、いわゆる「悪魔のいけにえ」の爺ちゃん的な立ち位置(立ってないけど)。何もしない分、ギャラも安そうなので1位には届かないか
1位.カカシ
役得父ちゃんを差し置いて堂々の1位に輝いたのは、農家の近くにあるカカシ。何もしないのに役得感で父ちゃんに勝る。観た人なら誰もが共感してくれると思うが、発情したミア・ゴスが踊ってくれてディープキス、しまいにはスマタ騎乗位プレイという、西川口だと5万円は請求されるプレイが楽しめるのはカカシさんだけ
というわけで、俺的な希望する役は断然、カカシ一択でした。
カカシ役のオーディションが我が町に来る日を夢見て、カカシの練習(田んぼでボンヤリする)に励みたいと思います!
(おしまい)