すずや

美と殺戮のすべてのすずやのレビュー・感想・評価

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)
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ナン・ゴールディンがオピオイド危機に立ち向かうに至るその人生を追う1本。姉のことや、クィアコミュニティでの経験が、彼女を闘いに向かわせている、という構成のうまさに唸る1本だった…70-80年代のクィアコミュニティについてそれなりに学んできたつもりだったけど、それでも自分の無知さに頭を抱えたくなったし、あの経験が彼女の強さなんだと語るこの映画の力に感服だった。
クィアコミュニティの孤立感、孤独感が生む社会的逸脱、逸脱につけ込む薬物の存在、社会的弱者への世間の無関心さ…全部が繋がってると感じられたことが凄まじくよかった。
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