ホイッスル

熊は、いない/ノー・ベアーズのホイッスルのレビュー・感想・評価

4.1
東京フィルメックスにて。

パナヒ監督が本人役でリモートで演出する劇中劇と、滞在する国境近くの町でのあれやこれやと。
どこまでがフィクションでどこからがドキュメンタリーなのか、痛烈な叫びが込められているように感じました。
パナヒ監督が現在のイランをどのように見つめているのか、オフビート気味な空気感ながら猛毒が染み込んでいるかのような、圧巻の一本でした。

原題、キレッキレでした…!
結果として本作で始まって本作で終わった今年のフィルメックス、味がありますね。
初見時に前知識が無さ過ぎてハマれなかった「人生タクシー」、見返したいと思います。
ホイッスル

ホイッスル