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バートン・フィンクのNICEのネタバレレビュー・内容・結末

バートン・フィンク(1991年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

コーエン兄弟版『サリヴァンの旅』

難解・芸術的な映画とされているが、正確には今作は、難解・芸術家ぶった作家を皮肉った映画。

「木を見て森を見ない作家」の主観の世界を描いた映画であり、その世界を崇高な芸術ではなく、下らなく低俗な世界として描くコメディ。

今作は作家の主観で描かれるので気付きづらいが、客観的に見れば「B級レスリング映画の脚本を依頼されたのに、何故か精神のレスリング!?の脚本を書いてクビになる話」というアホな話なんだよね😂

様々な解釈や考察もあるようだが、個人的に今作はそれっぽく見せたアホなコメディに思えた。(意味ありげに意味無いことをするのもコーエン兄弟の十八番)

バートン・フィンクはコーエン兄弟の自虐的な自画像ともいえる。
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