部屋の様子や空気感を全て列挙して描写したら、趣のある言葉で飾られた小説らしい文章になるんじゃないかな。
そう思わされるぐらい世界観がとても好き。不気味な廊下、机上で回る扇風機、社長室のこれみよがしな…
冒頭の方で批評家の評価と自分の考える価値みたいなものの差を主人公は指摘するが、決定権を持っている人によって才能あるなしの全てが決まり(それが正当かどうかはどうでもいい)、振り回されていく人生を描いて…
>>続きを読む難しかったけど、創作の苦しみを描いたと知って色々納得
庶民だと思ってたら殺人鬼なのは、庶民を捉える難しさなのかな
誰のものかわからない箱は、見てる人それぞれのものだったりして。箱の中身を想像させ…
『ノー・カントリー』なんかで有名なコーエン兄弟の作品。スランプに悩む作家のお話、のはすだが…。
舞台は1941年のニューヨーク。舞台で大成功を収めたライターのバートン・フィンクはハリウッドから声…
隣人だと思ってた人に自分の知らないうちに最初から恨まれてたっていう現実的にありそうなことが恐怖だった。
ホテルが醸し出す終始不気味な不穏感とじっとりとした暑さがBarton自身の仕事で求められてる…
(1941年12月8日アメリカが日本に宣戦布告)
中盤のレスリング映画の試写会を視聴するシーンのカチンコにDecember 9,1941とあり、撮影の翌日試写会へ行ったのでこの日が1941年12月1…
壊れていく人、壊れている人の描写がうだるような暑さの描写と相まってすごく見応えがあった。それなのにどこかコミカルな調子なのもコーエン作品らしくて好き。
耳垂れと壁の糊がかかっていたところは驚いた。
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常にこの身に付き纏う不安や焦りは、いつしか私の精神世界に侵入し、終わることの無い夢の中へと誘う。
この腐敗した世界を破壊できるのは、彼という私であるのと同じように、この世界を構築したのも、支配されて…
91年のコーエン兄弟監督作。『ファーゴ』の関連で出てきた。劇作家の男がNYで評価を受け、ロスで映画の脚本を描くというストーリー。バートンは初めての映画脚本に苦労をし、絞っても何もアイディアが浮かばな…
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