にしくん

バルド、偽りの記録と一握りの真実のにしくんのレビュー・感想・評価

3.0
イニャリトゥの頭の中を引っくり返したような映画。アメリカへの移民者である彼と、メキシコ人としてのイニャリトゥ。2つのアイデンティティが混在するがゆえに、どちらにも帰ることが出来ないという皮肉。
故郷を離れて、新たな場所に住まえば、そこがまた新たな故郷となる。では自分の家はどこにあるのか?イニャリトゥの葛藤がそのまま映画になっている。
とは言ってもさすがに上映時間長いなぁ。これまでの作品に比べると、より抽象的でアートに振りきった分、好みが分かれる映画ではあるなと言う気がする。
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