若大将オーウェン

ボーンズ アンド オールの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
4.5
「ボーンズアンドオール」って何やねんと思ってたが、エンドクレジットでタイトルが出る時には泣いてた。

こういう風にしか生きられない寄る辺なき純粋な魂同士のラブストーリーでした。

少女漫画風の人喰い族?の恋愛を描いた80年代が舞台のロードムービーで、公式では純愛ホラーとなってるが、恋愛映画に少しホラー要素も入ってる感じ。

でも若い頃ってマジで怖さ感じることたまにあるじゃないですか。なのでホラーというか(ちゃんと怖いけど)彼らを描けば必然なのかなぁと。人喰い描写はもちろんありますが。

内容は一旦置いといてグァダニーノ作品らしい美しい撮影、構図とキレキレのカッティング。
同じ日に公開の「別れる決心」もそうだけど、映像見てるだけで面白い。

アメリカの州をアルファベット2文字出すデザインとかもかっこいい

言わずもがなですが、マークライランスは妹が、そしてマレンがいなかったシャラメなんですよね。

グァダニーノ版キミスイとも言えるし、他には「ぼくのエリ」なんかも連想した。

「サスペリア」は若干ついていけないところもあったが、「君の名前で僕を呼んで」という愛情表現を究極に推し進めたような、更新していくような傑作。