ティモシー・シャラメ目当てで鑑賞。
いわゆるカニバリズム作品。当然、共感も感情移入も簡単には許してくれない。けれどティミーの美しさを前に感覚が麻痺してしまうのも事実。
同ジャンルで言えば『RAW~』が思いがけずハマり、そのイメージで観たら面白みの部分では正直物足りなさも感じた。
容赦ない血の量と生々しいグロ描写は苦手な人はうっかり手を出しちゃいけない作品でもある。
先の見えない逃避行は青春ロードムービーと捉えるにはあまりにも救いが無く、非現実的でもあるけれど、クライマックスからラストに向けては目が離せなかった。そして解釈を委ねられるラストはハッピーエンドと捉えられなくもなくて。
音楽も映像美も締め方も良かった。
けれど、1番の見所はマーク・ライアンスの怪演じゃないかな?
ある意味ティミーの美も切ないラブストーリーも霞んじゃうくらい、キモくて不気味で怖かった。
何れにしても、つまるところティミーは何をしようが、どんな格好をしようが美しいし画が持つし瞳に知性が宿ってる。
けど、でも、ティミーじゃなかったら観なかったなぁ…