このレビューはネタバレを含みます
他の方のレビューにあった、カニバリズムはメタファーでしかないという監督の言葉を見てようやく腑に落ちた感じ。
だって、見ててこの二人がどうか幸せになりますようにって心から願ってしまったんだもん。
サリーも含め、孤独や後ろめたさを共有できる相手を見つけて満たされたい人たちの物語だった。
住む家と職を見つけて「普通の人」と同じような幸せを手に入れたマレンとリーの生活は、マレンのストーカーと化したサリーの再登場によってあっけなく壊れてしまう。
最初は愛おしい=食べたい、なのかなと思って見てたんだけどリーがDV父を食べたとき快感だったみたいなこと言ってたからそういうわけでもないんだな、と。
そして結末では重傷を負ったリーがマレンに食べて愛してくれ。と言う。
ここのちぐはぐがいまいち繋がらなくてわからなかった。
グロいグロいと聞いていたから見る勇気が全然出なくてマイリストの中でしばらく燻っていたけど、勢いでえいやっと見てしまったら、グロ表現は全然なんともなかったわ。←
マレン役の女の子、最初は子どもに見えたけどリーと出会って女になっていったように見えたのがよかった。色気すら感じる。