このレビューはネタバレを含みます
ほんと人間社会って矛盾だらけ。
ほとんどの人が死を恐れているくせに、社会では猛毒な化学物質や危険性のある物質を使っている。
普通の人では成分のよく分からない食べ物や薬品も世の中には溢れている。
しかし一度、大事故や危険や病原菌が発生すれば我先に逃げ回る。
何もないときは、自らの生命に関わるだろうことに対して無頓着に接して大量消費を繰り返し、何も気にせず生活してる。
皆が平気なら自分も平気、大衆心理で当たり前のごとくお気楽に自らその社会を楽しんでいるのだ...。
人々は何よりも死を恐れているくせに、自ら進んで死の階段を昇っているのが現代社会の本当の姿。
「こんな現代社会だから、救いを求める為のものがないとやってられないでしょ？」
シスターの本音には笑ってしまった...。
いつかは誰もが死ぬんだから、心配しても無駄！
だったら何も考えずにとことん楽しく生きればいいんじゃない？
エンディングでみんなが脳天気に踊りまくるシーンも圧巻！
なかなかエッジが効いてて面白い！
こんなブラックジョークもいい。
日常生活に潜む社会問題に対する姿勢
を痛烈に皮肉ったとても面白い良作。
