Tomo

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥのTomoのレビュー・感想・評価

4.5
🇺🇸
前作と本作、いわゆる「バットマン」シリ
ーズのジョーカーを全く観ていない僕に
とっては最高の作品。
もしバットマンシリーズの知識があった
ら、もしかすると期待ハズレってことに
なるのかも。そういう意味で賛否両論っ
てのはすごくわかる。

そもそもシリーズとは全く別もの。
あくまでアーサー=ジョーカーとしての
ストーリー。
何でもない男がジョーカーとして祭り上げ
られた結果、、、

そのつながりからも、前作と本作一体で
Score4.5。
反発覚悟でこのラストにした製作陣に👏🏼

アーサーがジョーカーとして生きることを
止める決断をした代償、それは惨めで
残酷。
ジョーカーに憧れて一方的に接近し、結果
一方的に去っていくリー。
アーサーはただリーと一緒にいたかっただけ
なのに。
アーサーの恋は彼の妄想の中で燃え、一瞬
で消え去ってしまう。
無惨な恋に💦しかない。

結局、ジョーカーって何者なのか?
アーサーの妄想から生まれた悪であり、
人々の偶像であり悪の象徴。
言い換えれば人に内在する悪のメタファー。
よく分からんけどそう感じた。

あと、ミュージカルはどうかと思ったけど、
全く気にならなかった。
あくまでアーサーの妄想の世界。その世界
へと入る鍵はアニメシーン。
そう考えるともしかしてラストは……..?

いづれにせよ、現実と妄想を交錯していき
ながら、アイデンティティを引き裂かれて
絶望に陥る展開、人間の内面の弱さにスポ
ットを当てた結末は素晴らしいです👍
Tomo

Tomo