このレビューはネタバレを含みます
会社の上司がボロクソ言ってたけど私は結構くるものあったんだよなあ
なんというか、前作の時は私の中のジョーカーのイメージと描かれるジョーカーが全然リンクしなかったんだけど、これ観て納得した。
アーサーが恋してルンルンになったり、
古い友人目の前にして隠しきれない動揺が現れたり、
ジョーカーになりきれないことを吐露したり(そして人々はカリスマ性を捨てたアーサーに幻滅する)、
ただのひとりの人なんだっていうのが
まさにリーが「ジョーカーはいない」っていうのを表してて。
リーもこの歪な世界を変えてくれる存在を探してジョーカーにそれを求めてたけど、結局そんなものないんだよなーって諦めの気持ちで言ったんだろうな。
この絶望感よ!!!
何か狂気的なもの、
カリスマ性に傾倒する今の世の中とかと似通ったものがある。
そして私もそれを求めてこの映画を観た。
だけどジョーカーは映画の中の人、現実はもっと惨めで複雑でしんどい。
だから最後、時間がない中で後輩のジョークを聞いてあげようとしたアーサーとして死んだとき
やっぱりこの人はジョーカーじゃなかったんだ、
ジョーカーはいないんだ~って納得して終わった。
それか、最後にアーサーを殺したやつがほんとのジョーカーなのかも。あのあと、本当の狂気としてやつがジョーカーとして誕生するのかも。
この世に必要なのは愛。
それも恋愛じゃなくて、誰に対してもの愛。