このレビューはネタバレを含みます
ショウゲート
生きる意味、幸せを探す話。
SNSを捌け口に日々なんとなく耐えながら過ごす僕と、楽しさに任せてなんとなく過ごすユウスケ。共通の友人の自殺を起点に関わり合いがクロスする。
序章は抽象的な表現(実は僕が作った話)が続いて苦手だと思ったけど、Chapterが始まったところからはいい。共感しやすいひとはいい意味で疲れるからラフに観れるといいかも。
個人的には共感できる点や耳が痛い言葉が多い。主体性のなさから来る「なんで生きてるの?」の問い。その場その場で生きてるから自分は覚えてないのに周りから向けられる「森と1番仲良かったよね?」の言葉。
「社会が何もしてくれないんじゃなくて、自分が社会に何もしていないんだ、社会は自分自身だ」など。
ユウスケの電話が僕を留めたきっかけに。
僕の書き込みが私の活力に。
僕と私はマイナスから0へ。
ユウスケと菜穂はプラスから0へ。
自分が思う自分に立ち返る話のように思えた。