つるみん

ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマンのつるみんのレビュー・感想・評価

3.7
【君の献身的な夫は完全に君のもの 永遠に】

1950年代、アメリカ海軍で初の黒人パイロットであるジェシー・ブラウンの実話。

迫力で心を掴み取る冒頭だが、その訓練シーンは民間人からしたら良い迷惑。

そんな始まり方であったが、終わってみれば、まあ良い映画。原題「Devotion」つまり「献身」とかいう意味になってくるが、それが大きく関わってくる。タイトルなので当たり前なのだが(笑)

キャストは『トップガン マーヴェリック』でハングマンを演じたグレン・パウエルが連続して戦闘機映画に出演。もう1人の主演はMCUにてカーンとして活躍するジョナサン・メイジャーズ。いま波に乗ってる若手2人が主演という事で期待が高まっていたが、日本ではNetflix配信スルーとなってしまったみたい。残念。

公開日が近い為どうしても『トップガン』と比較されてしまうが、本作は戦闘シーンというより、実話という事もありドラマパートに重きを置いている。本作で興味深いのは、先述した冒頭のシーン。先ほどは馬鹿にしたような言い方をしたが、黒人が既に海軍としての地位を築いているところからスタートするのだ。
普通こういった「黒人初の〇〇」といったような題材は白人から差別や偏見を受け、それでも立ち上がり…というようなあるある展開が待ち受けているが、本作の入りは違くて驚いた。もちろん彼が持つ黒人ならではの苦しみ等は十二分に描かれていたのだけれど。

男の友情に弱い人は、必ず良い!と言うと思う。
つるみん

つるみん