matchypotter

リーサル・ウェポンのmatchypotterのレビュー・感想・評価

リーサル・ウェポン(1987年製作の映画)
3.5
4部作×4シリーズ、グルグルローテーション。
1周目③。

かつて、日曜洋画劇場の常連だったシリーズ。
『リーサルウェポン』。
めちゃくちゃ久しぶりに観た。
子供の頃に親父と一緒にTVの前で観たぐらいの久しぶり感。

過去に奥さんを不慮の事故で亡くし、自殺願望と常に向き合う破天荒な刑事、メルギブソン。

ここまで比較的平和に刑事生活を送ってきて50歳の節目を迎えた、ダニーグローヴァー。

この正反対だけど、曲がったことが大嫌いな2人がチームを組む。

とある殺人事件の捜査がやがて麻薬カルテルに繋がり、ベトナム戦争の残骸的なツテで肥大する大きな陰謀に巻き込まれる。

それを、ダニーはセオリー通りに、メルギブソンは最短距離で、迫る。
全く噛み合わなさそうな2人が、なんやかんや噛み合っていき、いつの間にかこの2人だからこそ生まれる信頼感みたいなもので繋がるところが良い。

お互いが「こいつ、なんかおかしいだろ」と思いつつ、お互いのないところを補い合う感じ。まさに刑事バディのオーソドックスタイプ。

昔観た記憶よりも結構真面目に刑事ドラマしてた。
この手のバディ系刑事ドラマはコメディ色が強いシリーズも多く、本作もそっち系の記憶があったが、それは勘違いだったらしい。

後半はかなり強引なパワー勝負感はあったが、この破天荒なメルギブソンを宛にして、信頼して、必ずやってきて何とかしてくれると信じてその場を凌ごうとしたりする。

自殺願望の相方を保護観察するような先輩デカでありながら、刑事として自分にない瞬発力と機転と粘り強さに一目置く。

この関係性が、コンビとしてなかなか絶妙なシリーズ。

2以降も、観たことあると思うけどほぼほぼ記憶もないので次の展開もなかなか楽しみ。

ダニーグローヴァー一家の長女。
黒人のしなやかで艶っぽい感じでとってもチャーミング。

冒頭から可愛い女の子が服をはだけて登場するし、メロウなエレキギター系のインストがかかるし、かなりハードボイルドな逸品。

日本で言うと『相棒』よりも『あぶない刑事』系の頭脳よりも体を張りつつ勇気と、推進力と、突破力と、機転と、腕っ節で大きな組織とやり合う凄腕刑事バディムービー。
matchypotter

matchypotter