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フォールガイのペインのレビュー・感想・評価

フォールガイ(2024年製作の映画)
4.5
深作欣二のFALL GUY(※蒲田行進曲)ではなく…デヴィッド・リンチのFALL GUYでもなく…デヴィッド・リーチのFALL GUY

観賞後の帰り道に駅のホームで待っていたら、目の前で男性が線路🛤️に文字通り“FALL GUY”して遅延するまでを含め、忘れ難い観賞体験となりました笑

監督のデヴィッド・リーチも言う通り、たしかに“ポップコーン🍿ムービーへの賛歌”ではあるのだが、公開中の『密輸 1970』『ツイスターズ』といった、所謂“オンビート”な今年の夏のアクションエンターテイメントと一括りにはしづらい、“オフビート”な1作とは言える。

主人公の“探偵”がドツボにハマっていくノワール、話の腰をどんどん折られ脱臼していくものとして、同じくライアン・ゴズリング主演の『ナイスガイズ!』(※ひいては『インヒアレント・ヴァイス』『ロング・グッドバイ』『三つ数えろ』)をやはり彷彿とさせる。

そこに『ジョン・ウィック』シリーズ等のアクションデザインプロダクションチーム“87イレブン/87ノース”印な、ド派手スタントアクションをまぶした仕上がりで、また『ブギーナイツ』(※ひいてはフランソワ・トリュフォー『アメリカの夜』)的すったもんだな映画業界内幕モノとしての側面も←

字幕翻訳家の松浦美奈さんが、ジャン=ポール・ベルモンドのような演技・アクションを現在出来る俳優としてライアン・ゴズリングを挙げるというのも合点がいく。超人的なトム・クルーズには無いような、ある種のボンクラ感、“くずし”芸(表情・身のこなし)とでもいうか🤔

エミリー・ブラントは『オッペンハイマー』でも一際素晴らしかったと思っていたが、まさかこんなに可愛らしく御侠な引き出しを持っていたとは…(※とはいえトレーラー🚛での某シーンは引くレベルに最強でしたが🤣)。

P.S.
『FALL GUY』の後、
U-NEXTで今日まで配信だった
ナレーションも字幕も音楽も色もない
ネイチャー豚🐖ドキュメンタリー『GUNDA』を観たので、まるで体育祭の後にお通夜に参加したかのような高低差に思わず耳キーン。しかし、どちらも紛れもなく「映画」。「映画」最高🕺♂️⤴️←ボンクラ感。
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