スコセッシやマイケル・マンのバイブル的なギャング映画クラシック。禁酒法時代のアメリカにおける犯罪組織での若者の台頭の物語。元新聞記者による未発表の小説『Beer and Blood』が原作。
『グッドフェローズ』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』等の、“マフィア一代記”を連想させられるが、本作は80分と比じゃない早さで無駄なく語りきる。ジェームズ・ギャグニーの、二枚目とは決して言えないが小柄で不敵な面構えときびきびとした早口によって強烈な印象を残す感じは『グッドフェローズ』のジョー・ペシを彷彿。
終盤、ギャグニーが報復をしに“殴り込み”に行った後のボロボロの姿、及びラストカットがあまりに鮮烈!