2年くらい前から楽しみにしていた本作。
ライアン・ゴズリング好きとしては、情けなくも可愛らしい表情と、ごりごりに鍛えあげられた分厚い上半身を拝めただけで大満足ではある。これまでで最もぶあつい胸板だった気がする…。
なにげに、キャラに合わせた体づくりの微調整がすごい人だと思ってる。
お話しは、思ったよりラブコメが主軸になっていたのが予想外。
個人的に、あまりゴズリングとエミリー・ブラントの組み合わせがしっくりこないのか、ラブコメの演出がイマイチなのか、そこには全体的に感情移入できず。
テイラー・スウィフトを聴いて泣いちゃうゴズリングかわいいとか、笑っちゃうシーンはたくさんあるんだけど。
ラブコメに殺人事件のサスペンスも絡んで、さらに映画制作現場の裏側とスタントアクションも存分にみせたいということで、かなり盛り沢山に詰め込みすぎて、中途半端な感じが…。
そんなドタバタ感、カオスな感じも狙いなのかもしれないけど、ストーリーに対するアクションの必然性が弱かったり、セリフも多いなーと感じたりしてしまった。
中盤の見せ場のカーアクションと、カラオケシーンを交互に見せるのは、意図はわかるけど勿体ない気がした。
個人的には、アクションシーンを途切れさせず、まるっと観せてほしかった。
実際どっちがベターなのかはわからないけど…。
とはいえ、生感のあるスタントアクションは素晴らしく、撮影現場でのスタントチームや、爆破担当チームの仕事ぶりがカッコよく楽しい。
ラストでコルトがヘリから落下する時のシルエットが本当に美しくて、惚れ惚れする落ち方だった。何度でも見たい。
どれだけ美しく、そして安全に落ちるか、落ち方の美学があるんだろうなと、敬意を表せずにはいられない。