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フォールガイのandesのレビュー・感想・評価

フォールガイ(2024年製作の映画)
3.7
元スタントマンによるスタントマン映画で、最初からある意味「高望みしていない」感じが良い具合に働いている。リアリティラインが非常に微妙であるし、緊張感もあまりないので、酷評も理解できる。スタントの凄さの反面、ある意味緩いである。個人的にはキャストの好演もあり、悪くなかった。
なるべく実写というのは、この作品の趣旨であるし、実際面白くはある。ストーリーはあってないようなもので、スタントを見せるために無理矢理作っている感じ。スタントを見せるためのアクションなので妙に段取り臭く、「全部映画でした」という、もう一捻り系メタフィクションかと邪推してしまった(それでも良かったと思うが、まぁエンタメとして駄目か)。
映画に関する映画なのでパロディーの類は膨大。ユニコーンは「ブレードランナー」で、ライアン・ゴスリング弄りでしょう。冒頭、長回しで現場を見せるのは内幕ものでは定番、「ザ・プレイヤー」とか「アメリカの夜」とか。
まぁ、コメディーなのに笑いは微妙とか、いろんな欠点はあるんだけど、楽しそうな雰囲気が伝わってくる作品。面白いよりは、楽しい映画。エミリー・ブラントが好きなのでスコアはオマケ。
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