ささくれのメタ壱のレビュー・感想・評価

出戻りで母の元に帰ってきたアラサーの瑞季。
ある日突然届いた、かつて自分を捨てた父からの封筒をきっかけに父親に会いに行く事にするが…という短編作品。

家族が仲良くて、進学や就職や結婚で両親に送り出されながら円満な感じで親離れ出来るのは幸せな事。

でもうまくいかなかった家庭では…。

和解にしろ決別にしろ、本作のこれもまた一つの親離れの形なのかなと思います。

人が前に進む時に一番重要なのはそれがどんな形であれ、“区切り”なのかもしれません。

そして“区切り”っていうのはいつもどこか寂しさを伴うものなのだと思います。