うかりシネマ

バイオレント・ナイトのうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

両親が別居して離婚寸前の一人娘の家にサンタがやってきた。しかしそこには隠し金を狙った武装集団がいた。

サンタが暴れて強盗を殺していくが、無敵でもなければ戦闘に長けているわけでもない。クリスマスの飾り付けを利用したバトルは面白いし、後半は得物を手に待ちの姿勢で襲い掛かるのもいい。
ここが作品の肝で充分に楽しめたが、終盤でやったようなサンタの魔法を使ったアイデアがもっとあればよかったかな。

子供向けに見せかけて実は大人向け、という『デッドプール』や『テッド』路線なのは分かっているが、悪人がちゃんと人を殺すのは驚いた。
ただ、これはサンタが悪人を殺すための“フリ”なわけで、実際、ファンタジーに気絶させるより殺す方が面白い。

子供が活躍するホーム・アローンパートもあって、殺意MAXの仕掛けを喰らって死んでいくのは最高。
サンタの暴力、ホーム・アローン(娘)、強盗に入られる一家のストーリーラインが互いに邪魔をせず引き立てあっている。
登場人物に血が通っていて、血生臭いのに温かい着地をするのもいい。