ここのところ“去年の心残り”作品が続く。
これもそれ。公開館が少なくて行けずじまいだった。
U-NEXTでシレッと始まってたから躊躇いなく頂きます、、、と言うことで。
過去に色々あったりで凶悪犯の護送を貨物船を使って行うことに。
警察側も精鋭20人ほどを集めて万端の体制で臨む海の上の護送劇。
とはいえ、そんな簡単に行くわけもない。
ここ数年で韓国映画を漁り観てるが、よくあるパターンとしては警察組織側も精鋭を集めたとはいえ、こんな任務に嫌気がさしてるメンバーややたらと陽気なヤツがいたり。
そして、護送される凶悪犯たちがなかなかしたたか。用意周到というか、チャンスを逃さないというか、さすが凶悪犯らしく、容赦なく虎視眈々と動いてくる。
極め付けは、船であること。
船である以上、凶悪犯と警察組織以外に船を動かすクルーがいる。
これがなかなか盲点で、ここにも凶悪犯側みたいなヤツらがいたりする。
こいつらの目的もなかなかわからないが、とにかく三つ巴の混戦と化していく。
さすが韓国。描写も容赦なしでえげつない。
だけども、人間描写も秀逸で、どっちの誰がどうなっていくのかまったく予想できない。
めちゃくちゃヤバい奴らの圧倒的なバイオレンスによるジェットコースター船上アクションサスペンスが繰り広げられる。
警察も凶悪犯が収容されてる現場付近では一気に押されて破綻していくが、それ以外の場所の持ち場の警察官はなかなか様子に気付かず動きも鈍い。
凶悪犯側も1人、また1人と自由になっていくと、凶悪犯たちの中でも色々いて、まとまりがあるようなないような。
さらに、三つ巴。別の思惑を持つヤツらも順当に動き出し、どこの誰がどこと対峙して3つの勢力のどこが有利になっていくか、全くわからない展開。
しかも、3つの勢力それぞれも事態を把握するのに追われたり目が離せない。
計画的ではありながら、別の計画同士でぶつかりあうタフな展開。
にしても、警察はこんな時でも相手を殺さず捕まえようとしてるのは甘い気もしないでもない。
そして、まさかの、、、なんなの、コイツ。
『バイオハザード』を知ってる人なら言うであろう、、、“タイラント”。ヤバい。三つ巴でもなくなってくる展開。
美人看護師、、、こいつの役目や、いったい。
しかも、コイツ、、、“日本”の匂いをさせてくるし、“オオカミ”ってそうきたか、そして、あのシーンは『プレデター』っぽい、、、韓国、やるな。
さらには船外の思惑も重なってきて、もはやカオス状態。
それぞれが思惑を果たさんと必死な中で、全てを破壊する者も現れる。
これはなかなか見応えある作品。
ハードなバイオレンス描写は多いけど、これは最後はどうなるのか、気になって仕方ない展開に目が離せない。
最後の展開、これはスゴい。ここに来て“その”三つ巴に転じるか。
途中からまさに『バイオハザード』みたいな話になっていくし、そっち系が好きならコレはオススメ。
エグいけど。
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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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