ホラーに比べて、ヴァイオレンスは分かりやすい
恐怖の根源をじっくり丁寧に紐解いていくのがホラーならば、ヴァイオレンスは説明なしで人を惹きつける
それぐらい暴力というのは分かりやすく、そのため娯楽として消費しやすい
殴られれば痛いし、切られれば血が出るし、撃たれれば人は死ぬ
こんなに分かりやすいことは無い
ホラーに必要な神とか悪魔とか呪いとかサイコとか、とにかく何でもいいけれど、なぜ怖いかを説明する必要は一切ない
この映画もその表面をなぞれば、そういった暴力映画の延長線上にある
この映画が魅力的なのは、暴力とともにホラーの側面を持ってるからだと思う
作中でリスペクトされていたかの有名なプレデターからの引用は、昔起こった戦争と地続きの恐怖と結びついいてると思う(多分)
他国から急にやってきて、大勢を殺し、侵略する
これはまさしくプレデターの筋書きで
この作品ではプレデター役を引き受けるのが、戦中の記憶を想起させる化物というわけだ(と思う)
これが生々しい恐怖として多くの人に受け入れられるか分からない
個人的にはB級ホラーにありがちな筋書きだな、という印象があったけど、かなり評価が高いのでB級の域を超えているのだろう
娯楽映画として笑えるところもあって、個人的には高評価でした