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少女は卒業しないのとのネタバレレビュー・内容・結末

少女は卒業しない(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭5分くらいで感じた「あっ、これ合わないかも」って予感が的中してしまった。薄いストーリーとほぼ劇伴なしの簡素な演出が退屈すぎて中盤少し寝てしまったよね…。
少女たちのエピソードが青春群像劇として良いのはわかる。国連の旗のくだりとか、人気者になった森崎を外から眺める神田のシーンとかはめっちゃ好き。でもそれぞれ特別深く掘り下げられることはなかったし4人が絡んでくる要素もほぼない中で、1つの作品として映像化するには弱すぎると思うのよ。良く言えばリアリティはあったからそれでも刺さらなかったってことは単純にnot for meだったってことなんだろうけど。
一方でリアリティのある物語だからこそ気になった点もいくつか。
坂口先生から作田に対する「相手の言うことに同意しないこと」ってアドバイスはなんだったの?伏線回収するシーンなかった気がする。一方的に新品の本取り上げられてたのもなんかモヤっとした。
森崎があんな変なキャラになったのなんでなん。中学のときはまともだったっぽいし1人だけ浮いてる気がした。卒業ライブで当て振りできなくなってからのあっさりアカペラ受け入れちゃう流れもなんだかなぁ。で、歌上手いとは思うけどあんなバカにされてたのがひっくり返るほどではないのでは…しかもあの選曲でって…。俺が知らないだけで今の高校生には人気の曲なのかな。
あと駿が死んだ理由も描写して欲しかった。校舎から転落死なんて特殊な状況なかなかないからその死に関わってる生徒とかいるはずだろうし、映画を観た限りではなさそうだけど自殺だとしたらまなみの心理にも大きく関わってくるし、いずれにしても個人的にはこの作品を観てて重要なポイントになると思ってたからそれが出てこなかったのが残念。そのせいでまなみのエピソードだけぼやけた印象になってしまった。
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