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少女は卒業しないのKaZuiのレビュー・感想・評価

少女は卒業しない(2023年製作の映画)
3.8
💬原作は、朝井リョウの同名小説。原作未読。廃校が決まり、校舎の取り壊しを目前に控えたとある地方高校を舞台に、 “最後の卒業式”までの2日間を4人の女子高生の視点から描いた作品。彼女たちは、高校生活が終わりを迎えるにあたって、それぞれの恋にも別れを告げる。高校生活が青春のほとんどだった人、反対に、高校生活における青春への憧れや思いが強い人には刺さるのではないだろうか。彼氏の佐藤駿(演:窪塚愛流)に起こったとある一件を経て、卒業生代表として答辞を読むことを決意する山城まなみ(演:河合優実)。東京の大学に進学を決め、地元の大学に進む寺田賢介(演:宇佐卓真)と喧嘩中の後藤由貴(演:小野莉奈)。卒業ライブを控えた軽音部の部長で、周りから評価されていない「ヘブンズドア」というバントのボーカル・森崎剛士(演:佐藤緋美)に想いを寄せる神田杏子(演:小宮山莉渚)。クラスに馴染めずに図書室に通う中で、既婚者である現代文の教員・坂口優斗(演:藤原季節)に恋をする作田詩織(演:中井友望)。4人の女子高生とその想い人が登場し、4つのストーリーをみていくことになるので、共感できる物語がひとつはあるかもしれない。

✒️「本当はずっと内緒にしておきたかった。私だけのものにしておきたかった。中学のときみたいに、ライバルが増えると困るから。でも、もういいかな。今日で最後だから」(森崎が「ダニー・ボーイ」を歌う)「どうだ、思い知ったか」

✒️「卒業しても、もう大丈夫ですね。作田さん」「先生、一度も催促しなかったですね。私、ずっと借りたままなのに。返却期限、もうとっくに過ぎてるのに。私は、ここがあったから、3年間通い続けられました。図書室が、私の居場所なんだって思えたから、それが支えでした。この本は、私の居場所を思い出させてくれる、大切なお守りでした」「いいんですか?」「はい、大丈夫です。実は昨日、同じのを買いました」「じゃあ、そっちをもらいますね」「え?」「作田さんはこっちを持っていてください」「先生」「はい」「先生?」「はい」「私、卒業したくないです」

初鑑賞:2024年2月23日
鑑賞方法:動画配信サービス(U-NEXT)
2024年53本目。
2月27本目。

🗣藤原季節が好きなのもあるけど図書室通いの女の子のエピソードがいちばん好きだった。中井友望も可愛かったし。『ベイビーわるきゅーれ』ともまた全然違うキャラでしたね。
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