なんの気なしにケヴィン・ベーコンの名前でポチッてました。
いつの間にか悪役とクソ男とイカレ野郎専門役者になっていたケヴィン・ベーコンさん、今作ではクソ男がイカレ野郎に変化していく様を好演しています。
意地の張り合いから義姉に催眠術をかけられて以来、なんか変な物が視えるようになってしまったベーコン。既になんか視えてそうな息子を問い質したり、義姉に再度催眠術をかけさせたりして事態の打開を図るも悪化。催眠術中のお告げに従って穴を掘り始めるのだが…
なぜイカれたベーコンはこんなにも面白いのか。とにかく彼のイカれっぷりは大好き。
でも今回はベーコンは何も悪くない。思わせ振りでハッキリ説明しない息子や、解決してあげようと声をかけてきた黒人男性の忠告を全然聞かない妻、ラリった状態で催眠誘導を始めちゃう義姉、ただ出て来るだけで頼みを言わない幽霊と、周りにろくな人がいない。
おかげでベーコンさんは「未知との遭遇」のリチャード・ドレイファス状態。「なんか掘れって言われたから掘ってるけど、どこ掘ればいいか分かんない」で庭どころか家の中まで掘り掘り。そしてあるものを発見した事でとんでもない事態になってしまう。
前半で幾つかのジャンプスケアで驚かしておいてからイカレベーコンを経て、終盤のサスペンスに持っていく展開が面白くて、伏線回収からの成仏ラストも割と気持ちいい。
評価低めだけど私は好きです。
あの黒人男性が所属する集団はいったい何してたの？
