MasaichiYaguchi

近江商人、走る!のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

近江商人、走る!(2022年製作の映画)
3.4
「鬼が笑う」の三野龍一監督の最新作は、江戸時代、大坂や伊勢と並ぶ日本三大商人に数えられた近江商人たちの活躍を描いた時代劇を、売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」でエンターテイメントに描く。
或る切っ掛けで近江商人との出会ったことから、大津の米問屋・大善屋で丁稚奉公することになった銀次は商才を発揮し、店の仕事だけでなく、怪我をして働けない大工を救済したり、ライバル店のせいで閑古鳥が鳴く茶屋に客寄せのイベントをしたりと、様々な方法で町の人たちを助けていく。
そんな中、悪辣な奉行の罠で大善屋が千両もの借金を背負わされてしまう。
銀次は店を守る為、大津と15里離れた堂島の米の価格差を利用した裁定取引を思いつく。
だが飛脚でも半日かかかる距離を越え、情報を迅速に入手するのは不可能と思われたが、果たして銀次はどのような秘策を繰り出すのか?
痛快ビジネス時代劇とはいえ、ビジネス面や文化面において現代的な要素を大胆に取り入れ、ギャグタッチでストーリーが展開していく。
だから多少、正月ボケしていても気軽に学べて楽しめます。