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ウェルカム トゥ ダリのakiraのレビュー・感想・評価

ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)
4.0
サルバドール・ダリと妻ガラの物語を助手として働きはじめた青年ジェームスの視点で描かれた作品。ダリの奇才な面ではなく人間らしい面を感じられる物語だったのでアート映画というよりヒューマンドラマ映画として楽しめた。

ダリがジェームスに妻ガラとの思い出を語るシーンでの演出が面白かった。出会いの海のシーンではルイスブニュエルと一緒にいることが言及されていたので個人的に嬉しくなったセリフ。シュルレアリスムってアメリカの方が面白がられていたんだなーと、新しい発見もあった。

キャストの演技も素晴らしくダリ役のベン・キングズレーもガラ役のバルバラ・スコヴァもぴったり。あとスキが出演してることを知らずにみてたので出てきた時は驚きと嬉しさがあった。スキの役柄は複雑なキャラクターだったけどとても綺麗だった。

あと音楽がよくていいアクセントになっていたと思う。オケのサウンドだけどクラシックというよりマジカルな感じもあって楽しい。ダリとガラの喧嘩シーンでギターが盛り上がっていくのも良かった。

「絵は絵として見るのではなく(絵を通して)現実を見る」だったかな?そんな言葉が印象的だった。
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