Kororin68

名もなき人々の戦争のKororin68のレビュー・感想・評価

名もなき人々の戦争(2021年製作の映画)
3.5
8月、戦争月間の映画。
1925年からの日本の映像、アメリカ側からの映像、日本人の証言、アメリカの日本史研究家の視点から、終戦までが語られる。
情報の抜け落ちもあるけれど、語れられる記憶は多様なのもよい。
大正期のモダンガールの自由さに、快く思わない反動が、軍部の台頭を底上げした、という語りもしみじみ。
「昭和はきっちりしていた。昔と今は時代が違う」という、最近よく聞くコメントも、もちょっと大きな視点を持つだけで、相対化できる。
戦争という大きな流れを変えることは出来なくても、今ここで、ひとりひとりを大事に出来れば、嵐に影響をあたえるバタフライエフェクトにはなるはずだ。
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