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プー あくまのくまさんのmatchypotterのレビュー・感想・評価

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)
3.2
プーさん、やべぇ、強すぎる。
これは“ジェイソン”“フレディ”“チャッキー”あたりを召喚しないと太刀打ちできない。

正直この作品、“模してる”やつかと思ってた。
そういうそれっぽい猟奇殺人鬼的なヤツが現れたから“あのプー”ってことで、みたいなモノかと思ってた。

そしたら、ガッツリ“あのプー”だった。
そして、“プーさん”ところではなかった。
さらに、あの“100エイカーの森”が実在し、プー、ピグレット、イーオー、ティガーなどなどと戯れていた人間の彼、クリストファーロビンも現る。

冒頭からご丁寧にガッツリ説明が入る。
それによって、これが正真正銘のクリストファーロビンとプーと仲間たちと100エイカーの森での話ということから逃げられなくなるレベルで烙印を押す。

ここまで念を押すほど正統に“あくまのくまさん”をしてくるとは思わなかった。

しかも、この気味悪さを纏いながら、結構あのプーさんに見えちゃう。あの“プー”からは想像できない風体と挙動の恐るべき違和感。

完全にこっちの心が追いつかない。
それをいいことに、攻めて責めてくる“あくまのくまさん”、コイツはタチが悪すぎる。しかも、のしのしのしのしからの、、、走る!それ、反則。

しかしながら、“あのプー”が“このプー”になる説明のエグさと狂気。

と言うか、全てはクリストファーロビンがこいつらの元からスタスタいなくなったからこんなことになった。

そこから、彼らに起きたことと、クリストファーに対する憎悪が、“ハチミツが食べたかっただけの癒し系の黄色いくまさん”を闇落ちさせて、仲間と共に最悪のパワー系“あくまのくまさん”に。

なかなか夢も希望もない。
今回も定番の“ワケあり”女子が発起した女子会バンガロー慰安旅行が、この最悪な“プー”の逆鱗に触れる。

悲惨な体験のトラウマから言葉すら捨ててこの見た目で野生化してしまったらしく、もはやそれは彼らにとっては“退化”な気もしないでもない。

しかし、もうそんなことを考えてる間も無く、このメンバーでは倒し方すら思いつかないレベルの大惨事と化す。“100エイカーの森”近辺で。

ちとやり過ぎだが、このキャラクターを“模さずにコレにして思う存分自由にビチャビチャに暴れさせた”ことに驚きは隠せない。

とはいえ、ちっとも可愛くはないがややモタモタする面もあって、そこはらしいと言えばらしい。

そして、その辺を察すると、この女子会メンバーだから圧倒的だったのかも知れず、もし続編があるなら『プレデター』並みの傭兵部隊を送り込むか、『vs“ジェイソン”』『vs“貞子”』の方向に持っていって欲しい。

妙にツヤツヤしてて色々タラタラ垂らしてニヤニヤしてる“プー”、夢に出てきそう。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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